SSブログ

エボラ出血熱とは?症状と感染経路を知って日本に入ってきた場合の対策を。 [健康]

西アフリカを中心とした地域で、現在猛威を振るっているエボラ出血熱。
感染から発症に至ると、致死率が50~90%にものぼり、恐れられている感染症です。

症状と感染経路を知っておくことで、万が一日本に入ってきてしまった場合の対策を、公的機関だけでなく、私たち個人個人が考えておくことも重要だと思います。

最近では、アメリカ・フランス・スペイン・イタリアなどの欧米主要国でのエボラ出血熱への感染者も確認されています。

また、タイやベトナム・ミャンマーなどの東南アジア地域でも感染の疑いのある方が確認されていることから、日本に入ってくることも視野に入れておかなければなりません。

エボラ出血熱のウイルス

エボラ出血熱の潜伏期間と症状とは?

エボラ出血熱の潜伏期間

こういった感染症で考えなければいけないのは、潜伏期間がどのくらいか知ることです。

潜伏期間とは、おおまかに言うと感染が成立してから人間の体内で細菌やウイルスが増殖して、症状が発症するまでの期間を言います。

エボラ出血熱の場合、この潜伏期間は

平均1週間程度(7~10日)
最短で2日、最長で3週間程度

とされています。

潜伏期間は、感染した人の免疫力によっても左右されますし、感染した状況によっても変化します。

例えば、医療従事者がエボラ出血熱患者の採血に使った注射針を誤って自分に刺してしまうといった針刺し事故などでは、より直接的にウイルスにさらされることになりますので潜伏期間は短くなる可能性があります。

エボラ出血熱の場合、この潜伏期間中はウイルスの感染力はほぼゼロに近く、感染の危険は少ないといわれています。

エボラ出血熱の症状

エボラ出血熱の初期症状は

突然の発熱、頭痛、のどの痛み、筋肉の痛み、身体がだるい

などで、風邪やインフルエンザなどと似ているため、症状だけでは鑑別できません。

症状が進行してくると

吐き気、嘔吐、腹痛・下痢、胸の痛み

さらには、エボラ出血熱といわれる所以である

吐血、下血、歯茎や目・鼻などの粘膜からの出血

が見られますが、これらの出血症状はすべての患者に現れるわけではありません。

エボラ出血熱の感染経路

エボラ出血熱の人から人への感染経路は

接触感染

です。

患者の

嘔吐した吐瀉物、血液、便、体液、死体

に直接触れることで感染します。

治療にあたる医療従事者の方が、こんな防護服を着ているのをニュースなどでご覧になったことありますよね。

エボラ出血熱 防護服

これは、万が一ウイルスに汚染された物質に触れたとしても、適切に着脱することで医療従事者の方が感染しないようにするためです。

しかし、それでも医療従事者へのエボラウイルスの感染は止まりません。

過酷な現場では、防護服を着用していたとしても日常的にウイルスに汚染された物質が身近にあるため完全に防ぐことが難しいのです。

患者が嘔吐したものに誤って触れてしまうこともあるでしょうし、血液や便が身体に触れてしまうこともあるでしょう。

もしそれらを触れた手で、目をこすったり、鼻に触れたり、口に触ってしまえば粘膜からエボラウイルスに感染する可能性が高くなるのです。

ただし、空気感染はしないとされていますので、エボラ出血熱の患者とすれ違ったり、公共の場や交通機関などで短時間同じ空間にいただけであれば、ほとんど感染の危険はないでしょう。

また、もともとは吸血の習性があるコウモリが大元の感染源だといわれています。

コウモリ

アフリカでは、野生動物の肉を食べる食習慣があるので、そのコウモリを直接食べたり、コウモリに吸血された野生動物を食べることによって、最初のウイルス感染が始まったと考えられています。

とはいえ、日本でそのようなコウモリや野生動物を食することは皆無に近いですから、万が一日本に感染が広がった場合の主な感染経路は、やはり人から人へということになります。

エボラ出血熱が日本に上陸してしまったらどうすべきか?

上記のことから、医療従事者ではない一般の私たちが感染するリスクは低いといえます。

日本ではエボラ出血熱は1類感染症に分類されているため、感染が確認された方は感染防御対策の取られた病院に入院することになるからです。

ただ、潜伏期間中で症状の出ていない人を、空港などの検疫で100%食い止めることは実際問題難しいと思います。

また、万が一日本で大流行してしまったら、感染防御対策が十分になされた病棟が足りなくなる恐れも無きにしも非ずです。

では、私たち個人で出来る感染予防対策はどうすればよいでしょうか?

感染者が確認された地域への不要不急の外出は避ける

エボラウイルスに限らず、ウイルス自体には移動能力はありませんから、感染者に近づかなければ伝染することはありません。

感染が確認されている地域には、近づかないことが賢明です。

もちろん、西アフリカを始め、感染の拡大が確認されている国への渡航は避けましょう。

ウイルスには手洗いとアルコールによる手指消毒が有効です

外出先から帰宅したら、石鹸やハンドソープによる入念な手洗いが効果的です。
エボラウイルスに限らず、風邪やインフルエンザウイルス、ノロウイルスの予防にもなります。

手洗い

大抵が、ウイルスに汚染されたものに触れた手で、目や鼻、口に触ったり食事をすることによって感染が成立するのです。

手の平、手の甲、指の間、爪だけでなく可能であれば肘から先まで入念に手洗いすることをお勧めします。

手洗いに加えて、手指消毒用のアルコールを併用すると良いでしょう。
最近では外出先のショッピングセンターやスーパー・飲食店などの入り口に常備されているところも増えています。

せっかく設置してくれているのですから、使わない手はありませんね。

注意していただきたいのは、これら手指消毒用のアルコールはウイルスをやっつけるのにちょうどよい濃度に作られています。

ですから、手洗い後に十分乾かしていない手に噴霧すると水で薄まってしまい、効果がなくなってしまいます。

必ず完全に乾燥させたうえで手に噴霧して、よくこすり合わせてください。

いろいろなタイプの除菌・アンチウイルス製品もありますから用意しておくのも一つの手ですね。

感染を防ぐうえで、そのウイルスの特性や感染経路を知っておくことはとても大事です。

万が一エボラ出血熱が日本に上陸してしまった場合の対策のみならず、風邪やインフルエンザウイルス、ノロウイルスに備えるためにも自分の身を守るための知識と対策を立てておきたいものです。



スポンサードリンク








共通テーマ:健康
Copyright © 健康や美容に関する仕事をしている自営業者のブログ All Rights Reserved.

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。