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坂本龍一さんが中咽頭がんに。治療に専念すると公表 [健康]

坂本龍一さん(YMO:イエローマジックオーケストラ)が中咽頭がんを公表されました。
当面は、ニューヨークでの治療に専念するとのことです。

音楽活動のほかにも、出版、政治活動など精力的にお仕事をなさっていた最中、急な報道にびっくりされた方も多いのではないでしょうか。

では、坂本龍一さんが患ってしまった「中咽頭がん」とはどのような病気なのでしょうか?

中咽頭とは
まず、咽頭という難しい言葉ですが、これは口の中から食道までのいわゆる「のど」の部分を指します。
場所によって、「上・中・下咽頭」に分けられています。

中咽頭は口を大きく開けると、見ることが出来ます。

上側には、いわゆる「のどちんこ」の部分。
横側には扁桃腺などがある側壁部分。
下側には下の付け根に当たる舌根部。
奥側には後壁と呼ばれる突き当り部分。

があります。

中咽頭の機能は?
中咽頭はには、大切な機能がいくつかあります。

1、食べ物を飲み込む(嚥下)
中咽頭から下咽頭にかけて、食べ物を上手に食道に送り込むための機能があります。
鼻の中や気管に食べ物が間違って入ってしまわないよう(誤嚥といいます)うまく蓋をして、通過させます。

2、ばい菌から体を守る(免疫)
細菌やウイルスから体を守ってくれる機能です。
風邪をひいたりすると、のどが痛くなるのはこのためです。

3、呼吸をする
鼻や口から吸いこんだ空気の通り道となります。
冷たすぎる空気を温めたり、乾燥しすぎた空気を適度に加湿したりして、気管から肺に送り込んでいます。

4、声を出す
声帯で作った音を、周りの壁に響かせることで、声を作り出しています。

中咽頭がんってどんな病気?

1.中咽頭がんの症状
初期の段階では、軽いのどの痛みや食べ物や飲み物を飲み込んだ時にしみたりといった症状がありますが、よくあるのどの痛みとほとんど変わりがないため、自分で気づくことは難しいです。

がんが進行してくると、食べ物・飲み物が非常に飲み込みづらくなったり、声が出しづらい・呼吸がしづらいといった症状が出てくることがあります。

2.どんな人に多いの?
女性よりも男性の発症率が圧倒的に高いがんです。
お酒を飲んだり、タバコを吸ったりしてのどに常に刺激を与え続ける比率が、男性の方が高いからだと考えられています。
また、50~60代の人に多いのも特徴です。

3、どんな治療方法があるの?
中咽頭がんの初期では、放射線をがんに照射する治療が選択されることが多いです。
初期であれば、手術と同等の治療成績があがっているからです。

進行したがんでは、手術が選択されることが多いです。
放射線治療も同時に行うこともあります。

手術では咽頭の組織を切除するので、機能を維持するために咽頭の再建手術も行われます。
身体のほかの部分から筋肉や皮膚、血管などを移植して、のどの機能を維持します。

中咽頭がんは、初期であればがんの中では比較的根治しやすいようです。
坂本龍一さんには、治療に専念して頂いて、また元気で活躍してほしいですね。

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