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高血圧や低血圧|正常血圧の新基準値はご存知ですか? [健康]

「高血圧」または「低血圧」を病院や健康診断、人間ドックなどで指摘されている方は多いでしょう。
ただ、血圧の正常値が見直されて、新基準値が公表されています。
これによって、今まで高血圧や低血圧と診断されていた方も、今後は「異常なし」ということになるのでしょうか。

日本人間ドック学会は、2014年4月に健康診断などで血圧を測定した際に、正常とみなされる血圧の新基準値を以下のように発表しました。

○健康な人の正常血圧の新基準値
収縮期血圧(いわゆる上の血圧)
88~147
拡張期血圧(いわゆる下の血圧)
51~94

※従来の血圧の基準値
収縮期:130未満 拡張期:80未満

この数字を見る限り、正常血圧の範囲が大幅に緩和されていますね。
確かに日本人は、世界的にも最も血圧を気にする国のようです。

血圧を下げる薬を飲んでいる人が多いのも、諸外国に比べれば、大変多いようです。
今までの基準値では、「高血圧」と診断される方が多く、これによる通院や降圧剤の服用によって

「国民全体の医療費を押し上げる原因となっている」

と考える方もいらっしゃるようです。

確かに日本の国民医療費は、少子高齢化もあってうなぎ上りの状態が続いていますよね。
ですから、健康な人の正常血圧の基準が変更されることによって、必要のない通院や服薬が減れば、国民医療費を抑えることに一役買うことにもつながるでしょう。

でも、ここで私が注意したほうがいいと思うのは、この新基準値は

「なんらかの基礎疾患を持たない健康な人の」

ものであると考えた方がよいということです。

例えば、

・動脈硬化などの血管に障害がある方
・糖尿病の方
・慢性の腎疾患の方
・心臓に疾患のある方、またそのリスクが高い方
・脳血管障害のある方、またそのリスクが高い方

などは、従来の正常血圧の基準値を踏まえて、医師の診断・治療方針・投薬をご自分が納得できる説明を受けたうえで続けるべきだと考えます。

血圧は健康状態を測るうえで、1つの基準にしかすぎません。
血圧の数値について、自分一人で悩んだり振り回されたりすることのないよう、信頼のおける地域の医師と連携をとって対応することがベストだと考えます。

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